Amazon抜き取り詐欺の犯人は大体こいつ。

ルカスです。

Amazon抜き取り詐欺被害に遭ったという人がツイッター上で話題になり、ついにはヤフーニュースにまで登場しました。

事の詳細はこちら。

 ↓

簡単にまとめると

  • Amazonで買った商品の中身が抜き取られた状態で届き、返品交換をした。
  • 交換品として送られてきたものも中身が抜き取られていたため再度返品申請をした。
  • 返品は拒否されたが返金なら受けると一度案内があったが、後に案内が覆され返金も拒否される。

何が事実かは神のみぞ知るところではあるため、このケースについての言及はしません。

しかし、このような被害は今のAmazonでは「よくあること」になっているのが出品者の共通認識だと思います。

なのでAmazonの抜き取りの実情について出品者目線で語っていこうと思います。

商品の抜き取り、すり替えはかなりの確率で起きている。

それなりの数を販売していればわかることですが、Amazonマーケットプレイスにて商品の抜き取りやすり替えはかなりの確率で起きていると言えます。

なぜそんなことが言えるのか?

それはもちろん僕自身が何度も被害に遭っているからです(笑)

例えばこれ。

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これ、何だとおもいます?

そうです。カセットテープです。

で、その上の袋にAmazonの返品内容が記載された紙が添付されておりそこには

「カタログエラー」

にチェックが入っています。

実はこれ「PS4本体」の箱付き美品を販売した後に返品されたものです(笑)

Amazonの倉庫担当はこのカセットテープが「PS4本体(箱付き)」に見えているわけです(笑)

この商品は当然のように購入者に全額返金されています。

返品理由も「違うものが届いた」だそうです(笑)

僕は当然ですがこのカセットテープに見覚えはありません。

他にもこんなものもありました。

 ↓

美品のニンテンドースイッチ(箱付き)を売ったのに、

返品されたのは見るも無残な画面バキバキで折れ曲がったスイッチ(本体のみ)でした。

Amazonの倉庫担当にはこれが「箱付き」に見えるようですね(笑)

誰がすり替え、誰が抜き取っているのか?容疑者は2パターン。

さて、こうなると次の問題は「誰が抜き取っているのか?」ということになります。

考えられるのは2パターンあって

  • 購入者
  • Amazonの関係者のだれか

はい!

もうぶっちゃけましょう!

購入者ですね!(笑)

なぜそう考えるのか?

まずAmazonの人間がやるにはリスクがありすぎるように思います。単に商品を「盗むだけ」ならまだしも、一応このように「すり替え後の商品が返送されてくるパターン」の場合は、これらのものを用意する必要があります。

Amazonの倉庫で働いたことはないのでセキュリティの具合はわかりませんが、さすがにこのようなものを持ち込んでわざわざすり替えるのはさすがにリスキーだと思うからです。

そして購入者が怪しいと思う理由はいくつかあって

  • そもそも本当に出品者がゴミを送っている可能性もある。
  • 購入者が本当に被害に遭っているパターンもある。
  • 「お客=神」のAmazonではどんな理不尽な返品も通ると長年かけて教育してきた結果クレーマーを育てた。
  • 購入者が嘘をついている。

1つずつ見ていきます。

本当に出品者がゴミを送りつけている可能性もゼロではない。

これはFBAではなく自己発送の出品者限定の話になりますが、本当に出品者がゴミを送りつけている可能性もあります。

FBAは強制全額返金なのでゴミを送りつけても無駄ですが、自己発送であれば悪質な出品者ならゴミを送りつけて返金をあの手この手で渋るという可能性もゼロではないでしょう。

「んなアホな」

と思うかもしれませんが、僕らは年に数回は「んなアホな」と思わず声に出てしまうような特殊詐欺被害に遭った人のニュースを聞くこともあるでしょう?

それと同じで「んなアホな」と思うような話ではありますが、このケースもゼロではないでしょう。

購入時の予防策は簡単で「Amazon倉庫から発送される」と記載のあるものだけを買えばいいのです。

それ以外はごくごく稀ではありますが、こういった悪質な出品者に当たる可能性もゼロにはできません。

とは言え、一応可能性として書いたけれどもこの可能性も限りなくゼロに近い、あまりに非現実的な話ではあります。

そもそも売った商品が必ずしも騙せるような人に買われるとは限らないし、返品の対応とかするのもめんどいし、なんのメリットもありません。

それに近年は買い占め転売ヤーのせいで「マーケットプレイスの出品者=全員が悪質」という見方も多いですが、そもそもがそんな出品者は一握り中の一握りであり、ほとんどは善良な出品者であるからです。

善良な出品者であるし、善良な出品者じゃないと長年生き残ることはできない。

そういった過酷な環境であることも悪質な出品者の可能性は低いと考えます。

購入者が本当に被害に遭っているパターンもありえる。

非常にややこしいし、レアパターンだとは思いますが実際にありえるので書いておきます。

購入者が本当に被害に遭っているパターンは、僕の経験からするとこのパターンのみです。

 ↓

1.悪質な購入者Aが商品を購入し、すり替えや抜き取りをして「不要になった(未開封)」で返品する

2.Amazonが「ああ、未開封なのか。なら再販できるなぁ。」と未検品で再販する。

3.何も知らぬ購入者(被害者)が商品と買うと、違う商品が入っていたり抜き取られている。

4.返品や返金の申請をする。

5.何らかの理由で拒否される。

 ↑

つまり、このパターンだと被害者は本当に何も知らぬ被害者ということになります。

そして悪質な購入者Aは「商品を無料でゲット」して「全額返金も受ける」という至れり尽くせりの状態になります。

そして

最大の問題はこれが「繰り返される」ということです。

Amazonも「返品をする購入者」を「快く思っているか?」と聞かれればNOと答えるでしょう。

が、内心どう思っていようとも実際に返品を受け、返金しているわけです。

しかもそんな悪質な購入者かどうかなど調べてもいませんから、その次も、その次も、同じことが繰り返されるのです。

さすがに「返品回数」か「返品割合」である程度の基準はあるでしょうから、そのうち何かしらのペナルティを受ける可能性はあります。

が、購入者アカウントを作ることなど容易であり、意味がないのです。

お客=神。と長年かけてクレーマーを育て続けた結果が出ているだけ。

結局問題の根幹はここだと思っています。

僕は「お客=神」の精神には賛成派です。お金を出し、買ってくれて、文句も言わない。

これを神と言わず何というのか?と思っています。

が、クレーマーは神ではないです。

すり替えたり抜き取ったりするような連中のどこが「神」なのか?

単に神経質だとかそんな次元の問題ではなく、これが実店舗ならば窃盗で逮捕されてもおかしくないことが「Amazonだから」という謎の理由で許されている現状がおかしいだけです。

にも関わらず購入者アカウントを持っている人=神と定義するからこんなことになる。

そして長年かけて「どんな理由でも返品OK!」なんて伝えつづけえば「悪用してやろう」と考える人間が増えるのはある意味当然。

もうね、ある一定の人種はAmazonで買った商品を返品することに「申し訳無さ」なんて微塵も感じていないんですよ。

もちろん今回のように被害に遭っているとか不良品だったとか、販売側に過失のある場合は感じる必要はないけど。

「いらなくなったからへんぴーん」ぐらいにしか思っていない人が一定数いる。

そしてそういった人を取り締まる方法はない。

というように、一部の悪質な購入者をつけあがらせたことにより、上記のような悪質なすり替えや抜き取りをする購入者が混じっている可能性が増えた。ということです。

購入者が嘘をついている。

出品者の立場からすれば「購入者が嘘をついて返品してくる」なんて日常茶飯事です。

僕が以前1ヶ月に渡り調査した結果では返品理由の7割は嘘でした。残りの3割は返品された商品状態とは合致してますが、すり替えが疑われるものやFBA納品時とあまりに状態がかけ離れているものばかりでした。

つまり、よほど悪質な販売をしていない限り返品はほとんどが購入者の嘘である。というのが僕の結論です。

が、それを主張する出品者はあまりいません。

それは主張しても無駄だからです。

例えばゲーム機を販売した後に「ゲームソフトを読み込まない」という理由で返品されたとします。

しかし返品された商品を動作確認してみると「普通に読み込むけど、、、」ということはいつものこと。

じゃあこれをAmazonに主張したら返金を取り消せるのか?購入者のアカウントをBANできるのか?

できません。

何を言っても無駄なのです。

それでも僕みたいに吠え続けるやつもいるでしょうが、大抵は折り合いをつけて諦める。

だからますます主張するやつがいなくなり、購入者もAmazonものさばる。

負のループです(笑)

Amazon倉庫担当者は金属探知機でチェックされている?

ちょうどこの記事でITジャーナリストの方がこんなコメントをされていました。

 ↓

出入り口には金属探知機が設置され、作業した人は記録されているので盗みを働ける環境には思えない。

これが実情としてどれぐらいのセキュリティなのかわかりませんので何とも言えませんが、、、

事実であればすり替え商品を職場に持ち込むことも、すり替えた商品を持ち帰ることも難しいということ。

つまり、購入者の可能性が高いということになるでしょうね。

この方はネット上の声として「何者かが中身を抜いて返品した」可能性に言及し、その場合はAmazonも被害者だと言っていますが、ここが不満ですねぇ。

いつもね、ネット通販出品者のことはクソミソに書くくせに(この方じゃないですよ)。

なぜ購入者にも悪質なやつがいることは書かないのか?

なぜ購入者にもろくでもないクズがいることは頑なに認めないのか?

ほんと謎です(笑)

さっきも書いたように「身勝手な返品にも何の心も傷めない購入者」なんて山のようにいるんだけどねぇ。

ヤマトのドライバーに聞いた話だと代引き利用者なんて「気が変わったから受け取らないわ~」って普通に言うらしいですからね(笑)

「受け取らないわ~」じゃねえよ!って怒るべきじゃないの?

ある特定の人(購入者)だけは全く非難できないのはおかしいよなぁ。

高価で抜き取り可能な商品を開封するときには動画撮影する?

もう1件ネットリテラシー専門家?の方のコメントもありましたので。

 ↓

重量検品なんてやってるわけねぇだろうに(笑)

じゃあなにか?PS4本体一式とカセットテープは同じ重さだって言いたいのかい?(笑)

PS4本体一式とカセットテープ2個の重量の差は「バラつき」や「誤差」なんてレベルのもんじゃないだろうに。

そしてね、結局泣き寝入りするのは「消費者側」というスタンスでしか書かないのがイラつく(笑)

冒頭の件の購入者が被害に遭っているのは「別の悪質な購入者のせい」の可能性は考えないのか、、、

なぜここまで購入者を非難することはタブー視されるのかわからん。

しかも何をやっても補償など一切されない出品者側に言わせれば「受け取りから開封まで動画撮影する」程度の手間で防衛策になるなんて夢のような話だわ(笑)

出品者も同じように動作確認から梱包発送まで動画撮影したら返品拒否できますか?

この手のプロのコメントで「購入者にも悪質なやつがいる」とコメントしたやつ見たことないわ。

だから嫌い(笑)

今回の件で最も違和感を感じるAmazonの対応

そもそもですが、出品者の立場からすればAmazonが返品や返金を拒否したなど信じられないですね。

今まで何度も「悪質な購入者」にひどい目に遭わされても返品も返金も拒否できなかったのに、なぜこの件だけはAmazonが返品や返金を拒否するのか?

なにか事情があるのでは?

と疑いたくなるのが正直なところです。

もちろんこの件についてこのヤフーニュースを見ただけで何も知りません。

が、何も知る必要もないほどAmazonの返品返金は理不尽であり、無条件認証されるものだというのが出品者の共通認識と思います。

しかも前述したとおりこの手の「すり替え・抜き取り」には証拠がないです。

確実にこの購入者がすり替えた、抜き取った等の証拠がない以上はAmazonが返品返金を受けるのはある意味当然だと思っていたのになぜ拒否するのか?

ま、真実は当事者間でしかわかりませんね。