FBAリチウム電池の要件についてAmazonテクニカルサポートが語る内容がヤバい

ルカスです。

セラーセントラルトップにこんな通知が出ていました。

 ↓

ほんとね、毎回思うんだけど何か通知を出す際にいちいち「出品停止にするぞ」とか「アカウント停止にするぞ」って言わなきゃ会話できんのか?

ほんとにいちいち罰則をつけてくるので本当にイライラさせられますね(笑)

で、この通知の内容についてAmazonテクニカルサポートに詳しく聞いてみたのでシェアします。

リチウム電池が含まれているものは出品不可になる?

これは簡単に言うと「リチウム電池が含まれているものは危ない可能性があるので、リチウム電池のテスト概要を提出して安全だってことを証明してね」ってことです。

危ないと言っても日本ではリチウム電池が含まれるものは基本的に陸送ですから、

空輸する際に飛行機が爆発するような心配もないし適用する意味もあまりない気がするんですがね、、、

まぁ、要するにリチウム電池が含まれているものは電池のテスト概要を出さないといけないってことですね。

この件については何度も通知がきていますが、実際に適用されているのは2020年1月1日からなので1年以上前から適用されてますからね。

そして上の画像でもわかるとおり、テスト概要を取得する「義務がある」のは「FBA出品者」であり、販売元であるAmazonは関係ないってところもAmazonらしいクソ理屈ですね(怒)

そしてAmazonにテスト概要の提出を求められた際に提出できないと無事「出品が停止になる場合がある」ってことです。

しかも出品が停止になった場合、FBA倉庫に該当の在庫がある場合は出品者の費用負担で「返送」できるのではなく「破棄」させられるそうで(笑)

別に返送させてくれても何の問題もないと思うんですが、、、

Amazonの求めるテスト概要を提出できないような出品者に人権はないってことでしょうね。

最も問題なのは「リチウム電池が含まれるものは、テスト概要の提出ができない場合は出品ができない」ということであり、「出品すればアカウント停止になるリスク」があるということです。

では、Amazonはどうやってその商品に「リチウム電池が含まれているかどうか」を判断しているのか?という点を聞いてみるとテクニカルサポートの回答は

登録情報から判断しております。

引用元:Amazonテクニカルサポートの証言

だそうです。

つまり商品ページに登録されている情報を元にリチウム電池が含まれているかどうか判断しているらしいです。

で、これはつまりヤバいのかどうか?ということですが、僕の考えはこうです。

本当に登録情報だけで判断しているなら多分大丈夫。

Amazonの商品ページというのは、よほど新しい商品じゃない限りは発売日付近に作られているはずなので、

例えばニンテンドーDSの商品ページに書いてある登録情報の部分を見てみるとこんな表記があります。

 ↓

繰り返しになりますが、この「リチウム電池が含まれている場合はテスト概要を出せ!」って話は1年以上前から適用されているルールです。

で、実際にAmazonが参考にするという「登録情報」の部分を見てみるとはっきりと「リチウムイオン電池付属」と書いてあります。

これはヤバいのではなくて、大丈夫なパターンだと思います。

なぜかというと、もし本気でAmazonがリチウム電池のルールを適用するつもりならもうとっくに適用しているはずです。

ざっとチェックしてみても大抵のゲーム機本体にはすでにリチウム電池の有無が記載されています。

しかし実際にFBA出品者が皆無になっている商品は見当たりませんでした。

つまりは、ほんとうに「登録情報だけ」を参考にしているなら、多分大丈夫ということです。

まぁ、あいつらは何をしでかすかわからないので絶対に大丈夫とは言えませんが、本気ならもうやっているはずです。

空輸せずに陸送するなら安全なので問題ないのでは?

そもそもこのルールの基本的な目的は「飛行機で空輸するときにリチウム電池が含まれていると危ないので安全な照明をするためにテスト要件を出してね」というものです。

さらに日本では一般人がリチウム電池が含まれている商品を発送するときには空輸ができず陸送になるため、

商品の到着が1日遅れたりすると言われるはずです。

つまり、電池が含まれている商品はそもそも飛行機で空輸しないので安全なのでは?

にも関わらずテスト概要の提出を求めてくるということは、まさかAmazonやFBA商品だけ特例として空輸しているのか?と思い聞いてみました。

テクニカルサポートの回答は

国内配送に関しては陸送かと存じます。なお、空輸が必須となる海外配送ではリチウム電池を含む商品については対応しておりません。

引用元:Amazonテクニカルサポートの証言

つまり、国内に関してはAmazonだろうがFBAだろうが陸送であるため安全だし、海外はリチウム電池が含まれる商品はそもそも配送していないとのことです。

じゃあこんなルールいらないのでは?と聞いてみると

しかしながらテスト概要の提出が必須となりましたのは空輸があるかないかということではなく、リチウム電池の製造業者と販売業者にはテスト概要の提出が求められるとした国連基準UN38.3において定められたことが原因のため、ご了承ください。

引用元:Amazonテクニカルサポートの証言

つまり、配送の実態として危険かどうか?が基準ではなく、あくまでも国連が定めたルールがあるからテスト概要の提出を求めるということらしいです。

リチウム電池のテスト概要は全FBA出品者のうち1人が出せば全員出品できる

国連が決めたルールなので守れということらしいですが、仮にテスト概要の提出を求められた場合は全出品者がメーカーにテスト概要を請求し、Amazonに提出しなければいけないのか?というとそういうことでもないらしいです。

テスト概要のご提出はASINごとの提出になりますので、FBAで出品中の出品者様のなかでどなたかがご提出いただければ他の出品者様も継続して出品可能です。

引用元:Amazonテクニカルサポートの証言

つまり、あくまでも安全かどうかが基準であり、全出品者に嫌がらせのように提出を求めるものではない。

そのためテスト概要の提出ができない=アカウント停止 ということではないようですね。

とはいえ、提出を求められたときにたまたま自分しかFBA出品者がいなければ自分で提出しなければいけません。

提出できない場合はもちろん出品停止やアカウント停止のリスクがつきまとうということです。

書いてて嫌になるクソ仕様ですね、、、

そもそもリチウム電池のテスト概要はメーカーに請求できるのか?

まぁ、ここまで色々書いてきましたがそもそもの問題としてテスト概要の提出ができれば何の問題もないわけです。

で、僕がやっているゲームせどりのメーカーといえば

  • 任天堂
  • ソニー

ですね。

もちろんそれぞれのメーカーにリチウム電池のテスト概要の請求は可能なのか?聞いています。

結果は

任天堂:公開しておりません。社外に公開していない内容のため一般の方でもAmazonでも公開はしません。

ソニー:公開しておりません。ご請求いただいてもどなたにもお伝えすることはできません。

引用元:各社のお客様サポートに電話したうえでの回答

というわけで、これをガチ運用しようとするならばFBA出品者程度では不可能であり、問屋だろうが卸業者だろうが無理です。

任天堂の回答に至っては「Amazonだろうが誰だろうが社外に公開していない」との回答ですので不可能でしょう。

ここで疑問が生まれました。

Amazonが売ってるものはAmazonがテスト概要知ってるんだからセーフだよね?

AmazonでAmazon倉庫から発送される商品はFBA出品者の販売商品以外にも、Amazon本体が売っているものも含まれます。

そして古い商品であればAmazon本体は出品していませんが、新しい商品ならAmazon本体やAmazonアウトレットのようないわゆる「Amazon公式」も販売しています。

ってことは。

テスト概要がなきゃ出品できないのであれば、Amazonが販売している商品はAmazonがテスト概要を知っているから販売しているはずなので他の出品者もセーフだよね?

Amazonテクニカルサポートに聞いてみると

Amazonが出品している=テスト概要の提出が済んでいる。ということではないです。あくまでも本件についてはFBAをご利用の出品者様に向けてのご案内になります。Amazon本体とFBAでは管理体制が違うため話が別になります。

引用元:Amazonテクニカルサポートの証言

でたー!!!!!!!!!!!!

でたよでたよでたよ!

「お前らゴミと俺たちは違う。立場をわきまえろや。俺たちAmazonがお前らと同じ条件なわけがないだろ?のぼせんな」

と言わんばかりのクソ対応(笑)

死ね!と言わんばかりですがグッと堪えてこう質問しました。

Amazonにも国連基準は適用されるのかと思いきや、Amazonには適用されないのですね。

するとAmazonテクニカルサポートの回答はこうでした。

恐れ入りますが、Amazonが販売する商品はFBAとは別系統での管理体制となります。Amazonは提出しない状態で出品者様に提出を求めているということではなく、管理系統がそもそも別になりますのでリチウム電池を含む商品についてはAmazonが管理する商品とFBA商品を混同して管理は行っておりません。ご了承ください。

引用元:Amazonテクニカルサポートの証言

何言ってんのこいつ?

死ねば?(笑)

国連基準なんだろう?

お前ら国連基準より偉いのかよ(笑)

それでいて出品者には守れと押し付けておいてAmazonは別だって?

何を寝言みたいなことを言ってんだよ(笑)

ほんと3回死んでこいや(笑)

なにがAmazonは提出しないで出品者様に提出を求めているということではなく だよ(笑)

まさにその通りじゃねぇか。自分たちは出さないけど出品者には出させるってそのまんまだろ!

で、その理由が管理系統が異なる?

お前らの管理系統と国連基準を守らないことは何の関係があるんだ?

空輸したら危険なんだろ?国連が決めたルールなんだろ?

ほんとクソだわ、てめぇらは。

もし今出品してる商品がテスト概要のせいでアカウント停止なんてなったら公正取引委員会に密告するからな(笑)

そもそもFBAの場合は「ASINごとの管理になるため1人がテスト概要を提出すればOKです」とか言っておいて、

なんでAmazonはその1人にカウントされないんだよ(笑)

お前らがテスト概要を知ってるならそれで問題解決だろうが(笑)

ほんと身勝手すぎてイラつきを通り越して死んでほしい。

FBA出品者が誰一人としてテスト概要を提出できない場合は全員出品停止になる

ま、テクニカルサポートもクソなのは間違いないですがこいつらに言ってもただの憂さ晴らしにしかならないのでとりあえず続きを聞いてみました。

もしFBAで出品している出品者全員に対してテスト概要の提出を求めたとして、全員がテスト概要を提出できなかった場合は全員が出品停止になるのか?と聞いてみました。

すると

どなた様からもテスト概要をご提出いただけない場合、停止になるものと存じますが、停止のタイミングは出品者様ごとに異なるものと思われます。しかしながら停止に関しては担当部署の判断になりますので詳細に関してはわかりかねます。

引用元:Amazonテクニカルサポートの証言

でたでた。

担当部署の判断なのでわからない。からの担当部署に連絡する方法はないってコンボ。

これを言われると出品者はこれ以上どうしようもないからね。それでいてルールを守れっていうんだからほんと無理難題を押し付けるのが好きだねぇ。

FBA出品者が誰も提出できなかった商品に新規FBA納品する場合はどうなるのか?

ここでまた疑問が生まれました。

仮にリチウム電池が含まれる商品Aを出品していたFBA出品者全員にテスト概要の提出が求められたのが4月1日だとします。

提出期限は知りませんが、仮に4月14日まで待ってもFBA出品者の誰からもテスト概要の提出がなく一律でFBA出品者全員が出品停止になったとします。

でもテスト概要の提出を求められたときにFBAで出品していなかった出品者はその後も出品できるわけです。

その出品者に対してはテスト概要の提出は求められないのか?

それともFBA納品作業の際にテスト概要を提出しないと出品できないのか?

もし前者であればスピード違反の取り締まりのように「たまたま運が悪ければ」出品停止になるリスクがあるわけです。

もし後者であれば今後誰もFBA出品できない可能性がありますが、その出品者は出品停止を免れるわけです。

どっちなのか聞いてみると

今現在(2021年4月21日)の仕様ですと、テスト概要の提出が求められることなくFBA納品が可能になります。そして納品後にその出品者様にもテスト概要の提出が求められ、ご提出いただけない場合は出品停止になる可能性があります。しかし、今後はこのようなケースの場合、テスト概要の提出がない場合はFBA納品ができないシステムに変更される予定です。

引用元:Amazonテクニカルサポートの証言

つまりだ。

本当はFBA納品にはテスト概要がなければいけない商品が、納品前に弾かれるのではなく一度はFBA納品できる。

そして納品したあとにテスト概要の提出を求められて、提出できなければ出品やアカウント停止リスクがある。

おまえら鬼か?

そんなもの納品手続きのときにテスト概要出せないなら納品できないってすればいいだけだろ?

今後はそういったシステムにする予定っていうけど、それまではどうすれっていうんだ?

なぜ本来提出が必要なものをあえて要求せずに納品させて、そのあとに要求して、提出できなければ出品停止にする必要がある?

お前らの目的は「リチウム電池による危険を防ぐこと」と「国連基準のルールを守ること」であって、出品者に嫌がらせがしたいわけじゃないんだろ?

天下のAmazonがFBA納品時にテスト概要の提出を求めるようにシステム作り変えることもできねぇのか?

テスト概要を提出できない場合のペナルティの詳細は不明

そもそもなぜこの基準についてこんなに熱くなっているのか?といえば

  • 実質的に用意不可能な書類が要求されているため要求されたら終わる
  • セラーセントラルからの通知に記載されている「Amazonでの出品が停止される可能性がある」の詳細が不明

であることが挙げられます。

これ、両方エグイ内容ですよね。

書類は実質出せない。なんなら多分Amazonも出せない。そんな書類を出品者に要求するなんてあほか。

そしてペナルティも不明瞭であること。

出品の停止とは何を指すのか??

  • 該当ASINの出品(自己発送・FBA)が停止されるのか?
  • 該当SKUの出品(自己発送・FBA)が停止されるのか?
  • それともいわゆるアカウント停止(全商品の出品停止)なのか?

先日の記事で解説したような該当SKUだけの出品停止ならあまり深刻に捉えなくてもいいんだけどね、、、

 ↓

関連記事:Amazonの顧客不満足度が高いため、検索対象外となりましたはクソ指標

逆にASINごと停止されたり、アカウント停止なんてことになったら目もあてられない、、、

リスクは常に知っておく必要があるのでテクニカルサポートに聞いてみると

停止の種類に関しては担当部署の判断になるためどのような停止なのかはわかりかねます。

引用元:Amazonテクニカルサポートの証言

うん、あのね。

お前らってなんのためにいるの?

まとめ。多分大丈夫だけど、やべぇ可能性もある

Amazon側がここまで何も情報を出さないので多分でしか語れないという前提ではありますが、僕なりの予想を。

結論からいえば、多分大丈夫だとは思います。

というのも、建前としてはもともと2020年1月1日から適用されているものを今のタイミングで再周知しただけだそうです。

実際、今回の通知は前回と何かしら変更点があるものでもありません。

なので、停止するつもりがあるならもう停止になっていてもおかしくないわけです。

しかも僕はたまたまゲームカテゴリーの出品が多いので該当しそうな商品も多いですが、停止(出品停止からアカウント停止まで)になったという話は聞いたことがないし、僕自身もひとつも当てはまっていません。

さらに他のカテゴリーでも当然適用されるルールですが、ネット上のうわさレベルでも全く停止の話を聞かない。

いわば充電して持ち歩ける系の商品は全て該当すると言っても過言ではないこの大規模ルール改正の割には告知もあっさりしすぎているということもあります。

PC系とかも全部販売停止ですからね。Amazon自体の利便性も落ちると思いますし。

この仕様で停止になった出品者が続出すれば確実に大騒ぎになるはずですが、ここまで何の情報もないのはおそらくお飾りのルールだからだと思います。

どう考えても1年以上も誰もペナルティを受けないってのは不自然ですからね。

他にももしこれを本気で適用すれば出品者自体が激減しているはずです。

特に不明瞭なペナルティ部分がもしアカウント停止なら間違いなく出品者自体が減るはずだが、現状そんなことはないと思いますし。

さらに言えばAmazonとしてもこんな基準を本気で運用する意味がない。

だって国内発送に関しては陸送で安全だし、海外発送はできないから問題ない。

つまり何の問題もないのに出品者をアカウント停止にする意味もない。

さらに言えば出品者をアカウント停止や出品停止にすればFBA手数料分の収益も減る。

これだけFBA倉庫をバンバン新設しているのに、収入源である出品者を減らす意味もない。

そしてお客にとってもFBA出品者が減ればその分選択肢が減るんだし、メリットがない。

多分大丈夫ってこと。

油断は禁物だけどね。